網膜

視力を守る

網膜分野は、網膜前膜、黄斑円孔、硝子体出血などの外科的治療が必要になる病気が多く、より良い視力の為に丁寧な手術を心掛けております。中でも、網膜剥離や眼内炎などは、放置していると短期間に顕著な視力低下をきたしてしまう、緊急性の高い病気であり、地域の中核病院として、できるだけ迅速に対応できるように努力してまいります。また、黄斑疾患では視力や歪視などに関する臨床研究も行っています。
加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症などに関しては、黄斑外来として専門外来を作り、カンファレンスを行いながら難治例含めて適切な治療方針、最新の治療のアップデートをチームとして行なっております。

網膜分野の臨床研究

網膜研究の目的

網膜は全身疾患の窓であり、血管や血流病変と深く関連しています。今後高齢化社会で増加が懸念されている動脈硬化や糖尿病などの早期スクリーニングや眼領域に関する病態解明を目的として、当科ではLSFGという最新機器を用いて、全身疾患が及ぼす眼血流への影響を研究しています。また眼底写真やOCTなどのイメージング画像から早期診断に結びつけることを目的として、AI研究も積極的に行っています。

現在行っている研究の内容

眼循環と全身疾患との関連についての研究

眼循環、特に網膜および視神経の血流と全身疾患(循環器疾患、呼吸器疾患、腎疾患)との関連についてレーザースペックルフローグラフィを用いての臨床研究を行う。

増殖糖尿病網膜症に関連した研究

糖尿病網膜症の重症化および他の全身疾患との検討、血中および硝子体中の様々な因子との関連を検討する。

糖尿病網膜症におけるAI研究

糖尿病網膜症における、画像データや数値データを人工知能(AI)を使って診断や発症予測に利用する研究を行う。

代表的な研究・論文実績